こんだけ捲れて何で見えないんだろう。

わしが小5〜6くらいの頃ですな。
漫画家を目指していたわしは、ない頭ひねって案を出すわけですわ。
だいたいどっかで見たようなやつばかりだが。
娯楽はTVと雑誌しかない時代。
ネットもスマホもPCもゲーム機もDVDどころかVHSもない頃。
今そこに放り込まれたら発狂するな……。
圧倒的にネタ元がないのです。
そんな時に、地球ではない別世界の事を考えたわし。
…………。
何もお手本がない。
言語も文明文化も創作しなくてはならない。
数字はどうなってるのか貨幣は?価値観は?
衣類も書物もどんな形になるんだ?
すると恐ろしく密度の薄いつまらんものしか出てこない。
微妙に人間と造形の違う人々と違和感しか感じない建物の街中に放り込まれ、聞いたことのない言語で喚かれ追い立てられる。
読めない文字の看板や標識らしきものを目に、連中から逃げ惑う。
ホラーやがな……。
やがてスターウォーズのヒットを目の当たりにする。
地球ではない別の惑星で、文化も異なる世界の戦争。
だが今文明をベースにし、騎士道を混ぜて他種族びっくりメカの数々を登場させる展開。
立派に世界が成り立っている。
目からウロコが落ちたのは世界中の人も同じ。
SF映画は子供だましと思われてきたしな。
その後TVゲームのRPGの台頭。
別世界、異世界をしれっと量産するゲーム文化を、生まれたときから享受する世代による、なろう作品群。
なんの事はない、過去世界をベースにすればなんぼでも作成できる。
むぅ、こうなるとわしの悩んだ異世界感とか霞んで消えるわ。
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